裏庭

裏庭 (新潮文庫)

裏庭 (新潮文庫)

梨木香歩氏5冊目かな?頭の中でなんとなく夏の庭みたいな話を想像してたのですが、全然違いました。どちらかというと宮部氏のブレイブ・ストーリーに近いかも。登場人物全員が最後につながるところは見事としか言いようがありませんでした。家族団欒に縁がなかった主人公が「裏庭」を冒険して成長して戻ってきたときにあることに気づくのですが、それがありきたりの団欒ではないところに衝撃を受けました。それを知った上で歩み寄ろうとする家族に胸を打たれます。主人公の祖母がなぜ孫に「照美」という名前をつけさせたがったのか、その理由がわかったときにもががーんときたなー。他の本も読んでみよう。

こないだ図書館で新堂冬樹氏の「アサシン」を借りてきたんですが、半分まで読んでも全然内容が頭にはいってこなくて、なんだろうこの現象…と疑問に思ってたら、昨日の昼休み突然気づきました。読んでてこっぱずかしくなってくるんです。この世界に酔ってしまえばいいんでしょうが、その前に恥ずかしくて恥ずかしくて、無意識に見なかったことにしちゃってることに気づきました。なので途中挫折決定!考えてみたら新堂氏の本は5冊チャレンジして読了できたのは2冊だけでした。肌に合わないと気づくのも遅いらしい。