村田エフェンディ滞土録

村田エフェンディ滞土録

村田エフェンディ滞土録

梨木香歩さんです。1899年トルコに留学した村田さんの滞在記というかなんというか。エフェンディというのはトルコ語で“先生”的ニュアンスで使われています。最初は本当に日記のようで正直つらかったのですが、半分過ぎた頃から不思議テイストと不穏な空気が漂い出して、最後の10ページで見事やられました。私の場合、梨木さんの本は最後の数ページの為に読んでるようなもんだな。「家守綺譚」トルコ版って感じだなーって思ってたら最後本当に「家守・・」に繋がったのにはびっくりしました。