黒い春

黒い春 (幻冬舎文庫)

黒い春 (幻冬舎文庫)

未知の伝染病、黒手病の原因と治療法を追い求める研究者たちの戦いと苦悩。篠田節子さんの「夏の災厄」といい私はこの手の「新種の病原体」ものに弱いようです。病気感染のルートはわかったものの、宿主であるものを撲滅するしか感染を防ぐ手立てはなく、明確な治療法が見つからぬまま終わってしまうので、読後じわじわと怖さがやってきます。