グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

グラン・ヴァカンス―廃園の天使〈1〉 (ハヤカワ文庫JA)

SFです。色々な意味でアダルトテイストです。
ゲストが訪れなくなって1000年経過した仮想リゾートに暮らすAIと、すべてを無化する謎の「蜘蛛」との絶望に満ちた壮絶な戦いが描かれていきます。かつてゲストが訪れていた頃のAIたちの記憶を描きながら、「蜘蛛」とそれを操る少年の謎が少しずつ判明していくのですが・・・それにしても救われない。救われないけどまた続き読んじゃうんだろうなぁ。ちょっと軽いテイストのミステリが読みたくなったので、某誌で紹介されていたシリーズ物を一気買いしてみました。その名も「紅茶と探偵」シリーズ。チャールストンでインディゴ・ティーショップを営むセオドシアが事件に巻き込まれていく・・・というか突進していくというか。ホテルの接客係から引き抜かれたティーブレンダーのドレイトン、(自分探し中)天才的パティシエのヘイリー、オーナーのセオドシアの三人の見事な客捌きやおいしそうなお茶、お菓子の描写だけでも楽しめます。60歳過ぎのドレイトン萌えだけでもバンバン読めそう(笑)今のところ4冊まで出てます。