奇跡の自転車

奇跡の自転車

2006年最後の一冊です。
両親を事故でいっぺんに亡くした体重126キロの何事もあきらめてきた中年男が、亡くなった父あての手紙に行方不明になった姉の死亡通知を見つけ、遺体を引き取りに自転車で旅に出るという話です。過去と現在の話が交互に語られ最初混乱しましたが、再生物語としては悪くないと思います。それにしても基本的に主人公は気弱でまともで親切なんですけど、見かけのせいなのかかなりひどい目にあってます。おまわりさんの印象がた落ちです。それともアメリカのおまわりさんはみんなあんな感じなのか・・・。作者のロン・マクラーティってどこかで聞いたことあると思ってたら、俳優さんだそうです。この本が出版された経緯が訳者あとがきにかいてあってそれがまた劇的で面白かったです。キングの影響力ってすげーなー。