海の底

海の底

有川浩さんです。表紙とタイトルからアビスみたいな話かと勝手に想像してたのですが、まったく違いました。モンスターパニック小説ですよ。敵は巨大なエビ(というか私の中では巨大ザリガニ)の大群で、機動隊が束にかかってもやっと一匹倒せるかどうかってとこです。でかい甲殻類だから拳銃の弾も跳ね返しちゃうし、移動スピードも速いから人間なんてあっという間に使って食べられちゃうわけですよ。いやー単純に自衛隊動かせばいいじゃんって思うんですけどね。自衛隊を動かすには色々と手順が必要なわけで、色々と考えさせられましたよ。自衛隊の人間も警察の人間も研究者も変わり者で通ってる人たちがずいずいと物語を進めていくさまは気持ちよかったです。バンバン人は死ぬんですけどね。