福音の少年

福音の少年

福音の少年

あさのあつこさんの長編。ミステリですが明確な答えがあるわけではありません。なんかそんな本ばかり最近読んでる気がする。謎の男の素性は謎のままだし、結末もはっきり終わったとは言えないし。全編通して、危うさが付きまとっていた明帆が最後の最後で、自分の中の暗闇に囚われまいと抗って陽のもとへ戻ろうとしてくれて救われます。明帆が聞きほれてしまう陽の声ってどんななのかしら。
あさのさんの書く男の子たちはいつも紙一重な印象がつきまといます。だからついつい読んじゃうんだろうけど。