わたしを離さないで

わたしを離さないで

タイトルは語り手が少女時代大切にしたカセットテープの曲名。読み始めギムナジウム生活を懐かしんでる女性の話なのかと思ってたのですが。途中から様相が変わってきて中盤になってあきらかになった事実に、SFだったのねと気づきました。「介護人」と「提供者」という呼び名から薄々感づいていたのですが、後半に行くにつれまたもやこれはSFというよりもとまたも印象が一変。うーむこれ以上は何も書けない。全部がネタバレになっちまうぜ。切なくて悲しいお話でした。さぁここで泣けって小説ではありません。ありませんがこの結末に泣かずにはいられなかった。これまた薦める相手を選ばないとならない本でした。