銀の犬

銀の犬

日常ミステリー作家さんなのかと思ったら、違ったのねのこの小説。ケルト民話や伝説を元にかかれたそうです。声の出せない「祓いの楽人」オシアンと、少年ブランが行くべきところに行けない霊魂を解き放ちつつ旅を続けるお話です。楽人には「祭りの楽人」「讃えの楽人」など役割によって色々いるんですけど、「祓いの楽人」は特別でそれになった楽人には色々しばりがあります。分不相応なお礼を貰ってはいけないとか、欲望のまま力をつかってはいけないとか。もうこの設定だけでも私の中のよからぬものが萌立つわけですよ。おまけにオシアンは美貌の悲しげな目の青年だし、ブランは見た目可愛らしい毒舌くんで健気ときたもんだ。あはは。この1冊だけではオシアンとブランについてはほとんど語られてないので、これまだまだ続くと思いますよ。っていうか続き出して欲しい。