ロボットものです。マシンが支配してる数世紀未来の世界、生き残ったわずかなヒトである少年に「物語」を聞かせるアンドロイドの
アイビス。その語った物語と少年と
アイビスの対話が交互に書かれています。
アイビスの語る物語は、さまざまだけどどれもテーマはマシンとヒトとの共存で、どれもやさしい。「詩音が来た日」で介護ロボットの詩音が、心をもたないAIとして出した結論ってのがすごくて、うわわと声が出てしまった。SF用語がっつりだし、ロボットものってだけで敬遠する人もいるかもしれないけど、色々な人に読んで欲しいなぁ。やさしいやさしいロボットたち。
火村&アリスシリーズの長編でございます。およよ嵐の孤島なんて
新本格っぽいぜ!って思いながら読み薦めてましたが、アリスのとんでもない推理(というか想像?)に引きずられてるうちに教授が真相究明といういつものパターンでした。久しぶりの長編だからそろそろ火村さんの過去話でも絡まってくるのかと思ったら・・・これはこれでこのままずっと続けていくんでしょうか。